教育委員会表敬訪問
2013.06.24 Monday
神奈川県拡大写本連絡協議会(県拡連)では、毎年6月頃に神奈川県、横浜市、川崎市教育委員会を表敬訪問しています。
表敬訪問との言い方は適切ではないかもしれません・・・。
横浜市と川崎市は政令指定都市なので、神奈川県教育委員会からの通達はありません。
よって、別々に訪問しなければなりません。。。
相模原市は昨年より政令指定都市になりましたが、今までに倣って、相模原で活動しているボランティアグループにお任せしました。
当方からの「お尋ねすることとお願い」の文書とボランティ作成実績表等を携えて、指定された日時と場所に赴き話し合いをしてきました。
私は昨年に初めて出席したので、過去の様子は分かりませんが、当初は「ボランティアごときが・・・」といった雰囲気があったようです。
圧力団体にならないように、言葉を選びながら当方の要望を伝えてきたと聞きましたが、昨年から出席した私も同じように、言葉を選びながらお話ししました。。。
昨年感じたのは、同じことを何度も要望してきた先輩方の努力が実ってきたのでは? だったのですが、今年はさらに、どの教育委員会も手応えがあって、たいそう感激しました!
大きく変化したと感じたのは、
障害の有る無しに関わらず、教科書には検定教科書、点字教科書、拡大教科書(※)があることを、文書ではないが口頭で説明を始めたこと。
どこも、文書化することは難しいようですねぇ〜。
小学校3年生になると、教科書の文字サイズが小さくなります。
そのとき初めて子供の目の異常に気がつく保護者や先生がいらっしゃるので、そのことを伝えて欲しいと言ってきましたが、それも口頭ではあるが伝えるようになった、との報告がありました。
これも嬉しい前進です。
拡大教科書を選ぶに際して、何をどのような基準で選ぶかが難しいところです。
その参考にして欲しいと、慶応大学の中野先生がサンプル集・支援キットを作成され、各都道府県教育委員会や、各盲学校等に配布されています。
☆県拡連のメンバー18団体は、配布を受けています。
その話をしましたところ、それもご承知で、横浜・川崎両市ともお願いして配布されたそうですし、盲学校以外の支援級のある学校へも配布してもらったとの報告を受けました。
教育委員会の方々も、視覚障害をもつ児童生徒に対する理解を深めて下さっている様子が分かり、嬉しいことでした。
要望があれば、配布をお願いできるようです。
昨年、川崎市では文科省との契約が済んだ後の学年途中からでも、救済措置としてマルチメディアデイジー教科書を貸与している、との話をされました。
このマルチメディアデイジー教科書については、昨年8月に開催された八王子盲学校研修会で、製作当事者から直接話を聞くことが出来、川崎市教育委員会の話と結びついたのでした。
実際にこれが今年になって、活かされたのです(*^_^*)
拡大教科書を既に使用しているけれど、マルチメディアデイジー教科書も申請して使い始められた例が出てきたのです。
残念ながら、横浜市では学校数が多くて、先生任せになっているようです。
が、盲学校では使っているので、このデイジー教科書については横浜市立盲特別支援学校が窓口になっているとのことでした。
ドリルや「私たちの○○」などのような補助教材・副読本の費用については、障害の有る無しに関わらず、原則受益者負担となっているとのこと。
しかし、障害をもつ子供は、補助教材を拡大したものも必要になってきます。
各教育委員会の話を総合すると、原則受益者負担だが、県・市・学校には障害者支援の予算もあるので、希望があれば対応できるのではないか、、、、ということでした。
拡大教科書は、弱視の子供たちだけではなく、他の障害をもった子供たちにも有効であることが分かってきたそうですので、選択が広がればいいが、、、と期待しています。
(※)拡大教科書には、ボランティアが作成した拡大教科書(手書き・PC製作)と教科書出版会社が製作した標準拡大教科書があります。
・ボランティア作成の拡大教科書は、どのような要望にも応えられます。
例えば、、、文字サイズ、文字の太さ、文字の色、紙の色、白黒反転等々・・・多岐にわっています。
・標準拡大教科書は、最大文字サイズが28ポイントで、それ以上大きくはなりません。
検定教科書の単純拡大ですから、28ポイントではA4サイズの教科書になります。
本文は28ポイントでも、表やグラフの中の文字・欄外の説明文の文字は小さいままです。。。
保護者の中には、或いは先生の中にも標準拡大教科書以外にボランティア作成の拡大教科書を選べることを知らない方もいらっしゃるようなので、説明をお願いしたいとの要望も出してきました。
以上、各1時間ほどの話し合いは、双方にとって、たいへん有意義なものだったのではないかと自画自賛しておりますが、さて、、、どうでしょうか・・・?
表敬訪問との言い方は適切ではないかもしれません・・・。
横浜市と川崎市は政令指定都市なので、神奈川県教育委員会からの通達はありません。
よって、別々に訪問しなければなりません。。。
相模原市は昨年より政令指定都市になりましたが、今までに倣って、相模原で活動しているボランティアグループにお任せしました。
当方からの「お尋ねすることとお願い」の文書とボランティ作成実績表等を携えて、指定された日時と場所に赴き話し合いをしてきました。
私は昨年に初めて出席したので、過去の様子は分かりませんが、当初は「ボランティアごときが・・・」といった雰囲気があったようです。
圧力団体にならないように、言葉を選びながら当方の要望を伝えてきたと聞きましたが、昨年から出席した私も同じように、言葉を選びながらお話ししました。。。
昨年感じたのは、同じことを何度も要望してきた先輩方の努力が実ってきたのでは? だったのですが、今年はさらに、どの教育委員会も手応えがあって、たいそう感激しました!
大きく変化したと感じたのは、
障害の有る無しに関わらず、教科書には検定教科書、点字教科書、拡大教科書(※)があることを、文書ではないが口頭で説明を始めたこと。
どこも、文書化することは難しいようですねぇ〜。
小学校3年生になると、教科書の文字サイズが小さくなります。
そのとき初めて子供の目の異常に気がつく保護者や先生がいらっしゃるので、そのことを伝えて欲しいと言ってきましたが、それも口頭ではあるが伝えるようになった、との報告がありました。
これも嬉しい前進です。
拡大教科書を選ぶに際して、何をどのような基準で選ぶかが難しいところです。
その参考にして欲しいと、慶応大学の中野先生がサンプル集・支援キットを作成され、各都道府県教育委員会や、各盲学校等に配布されています。
☆県拡連のメンバー18団体は、配布を受けています。
その話をしましたところ、それもご承知で、横浜・川崎両市ともお願いして配布されたそうですし、盲学校以外の支援級のある学校へも配布してもらったとの報告を受けました。
教育委員会の方々も、視覚障害をもつ児童生徒に対する理解を深めて下さっている様子が分かり、嬉しいことでした。
要望があれば、配布をお願いできるようです。
昨年、川崎市では文科省との契約が済んだ後の学年途中からでも、救済措置としてマルチメディアデイジー教科書を貸与している、との話をされました。
このマルチメディアデイジー教科書については、昨年8月に開催された八王子盲学校研修会で、製作当事者から直接話を聞くことが出来、川崎市教育委員会の話と結びついたのでした。
実際にこれが今年になって、活かされたのです(*^_^*)
拡大教科書を既に使用しているけれど、マルチメディアデイジー教科書も申請して使い始められた例が出てきたのです。
残念ながら、横浜市では学校数が多くて、先生任せになっているようです。
が、盲学校では使っているので、このデイジー教科書については横浜市立盲特別支援学校が窓口になっているとのことでした。
ドリルや「私たちの○○」などのような補助教材・副読本の費用については、障害の有る無しに関わらず、原則受益者負担となっているとのこと。
しかし、障害をもつ子供は、補助教材を拡大したものも必要になってきます。
各教育委員会の話を総合すると、原則受益者負担だが、県・市・学校には障害者支援の予算もあるので、希望があれば対応できるのではないか、、、、ということでした。
拡大教科書は、弱視の子供たちだけではなく、他の障害をもった子供たちにも有効であることが分かってきたそうですので、選択が広がればいいが、、、と期待しています。
(※)拡大教科書には、ボランティアが作成した拡大教科書(手書き・PC製作)と教科書出版会社が製作した標準拡大教科書があります。
・ボランティア作成の拡大教科書は、どのような要望にも応えられます。
例えば、、、文字サイズ、文字の太さ、文字の色、紙の色、白黒反転等々・・・多岐にわっています。
・標準拡大教科書は、最大文字サイズが28ポイントで、それ以上大きくはなりません。
検定教科書の単純拡大ですから、28ポイントではA4サイズの教科書になります。
本文は28ポイントでも、表やグラフの中の文字・欄外の説明文の文字は小さいままです。。。
保護者の中には、或いは先生の中にも標準拡大教科書以外にボランティア作成の拡大教科書を選べることを知らない方もいらっしゃるようなので、説明をお願いしたいとの要望も出してきました。
以上、各1時間ほどの話し合いは、双方にとって、たいへん有意義なものだったのではないかと自画自賛しておりますが、さて、、、どうでしょうか・・・?